学術講演会において一番重要なのが映像と考えています。

講演会の中で講演者が発表されるデータの一枚一枚は長い時間をかけ研究した経過や結果をスライドに盛り込み参加者へ伝えていくことを目的としています。
そのデータ一枚一枚を見て聞いて参加の先生方は薬の効能・効果又副作用等を理解します。

それだけ重要なデータを投影する映像は主催者・運営する私共にとっては最も大切で、どんな位置に着席されてもスクリーンを見やすいように設置しようと努力します。

映像関係機材

1:プログラム内容による映像展開 スイッチャー選択
2:ファカルティーの使用PC 持ち込み時
3:ファカルティー講演仕様 発表者ツール使用か?等
4:予算によるライブカメラ台数
5:パネルディスカッション・シンポジウム アナライザー使用?
6:会場規模によるスクリーンの選択
7:領域によるプロジェクターの選択
8:収録
9:その他(ステージ上のコミュニケーション手段等)

7番のプロジェクターの選択は講演者のデータが領域により画像データが多いか又グラフや文字情報が多いかで推奨するタイプのプロジェクターが違います。当然タイプにより金額が違いますので予算範囲か否かもクライアントと事前に打合せします。

会場によっては天井高が低い会場を使用しなくてはいけない場合もありますので、その際には如何に天井ギリギリまでスクリーンの位置を高く参加者が見やすく出来るかのこだわりが大切と考えています。

現在スイッチャーの進化により複数の映像を同時に重ね合わせ投影出来る技術がありますので、プログラム内容・映像展開によりスイッチャーを選択します。
重ねたデータをまとめ投影するには、カメラ映像チームも含め映像オペレーター全員の展開時の理解が必要ですので、どのシーンではどの映像を出すか等一瞬でも迷い理解していないと望む映像が投影出来ません。弊社ではその点に拘り映像チームは同じメンバーで毎回構成しコミュニケーションの伝達もしやすくしています。

前回の進行シナリオ編がこの進行に大きな役割を果たしています。
Web講演会でも私共の今の役割は如何に魅力的で分かりやすい映像を制作し、配信する担当会社に渡すかが重要になっています。
今までのリアル講演会でスクリーンに投影していた映像のこだわり、ノウハウをWeb講演会でも活かし現在は多種多様な形でお手伝いさせて頂いております。

以上

緊急事態宣言の延長を受け、どのニュースも明るい内容は少なくなっています。
そのような状況の中で先日毎年開催されるサラリーマン川柳優秀100選が発表されました。
さすがコロナ禍で「with コロナ時代」を読んだ作品も多かったようですが、私がつい笑ってしまったのが下記の作品です。

「リモートで便利な言葉 聞こえません!」
「出社日は次はいつなの?妻の圧」
「密ですと ますます部下は近よらぬ」

と本当に短い言葉で時世を見事に表現されています。

弊社の新年のスタートもリモートでしたので、全員とつなぎ今年の挨拶をしたのですが、外付けカメラを反対に設置してしまいスタッフの前に顔を出したのが新年早々ひっくり返った顔でした。
スタッフは一同失笑!!私は「笑う門には福来る」でわざとだよと言い訳をしましたが、
皆は私の事を良く分っているのできっと今年も変わらないなーと思っていたと思います。

私は川柳や俳句を作れる才は持合せておりませんので、今の仕事を謎解きで締めたいと思います。
Web講演会とかけて お寿司と説きます その心は どちらも かいせん(回線・海鮮)が大切です。

失礼しました。

次回は照明について取り上げたいと思います。


金子 孝一