講演会において、照明も大変重要な要素と考えています。

照明はステージ上の演者の発表データを見やすくすることに加え、製品のブランドイメージを参加者に印象付ける役割も果たします。

弊社では、約20年前から舞台照明に携わる専門スタッフと講演会毎の照明プランを考えています。

単に会場内の照明を調光するのではなく、参加者もメモが書ける明るさを残しつつ、見づらい映像の時は照明を暗くしてデータを見やすくする等、細やかな配慮を本番中も怠りません。
学術講演会の意味を理解している専門の照明スタッフがいることで、プログラム進行に応じたスムーズな対応ができ、檀上の司会者、講演者もストレスを感じることなくご講演いただけます。

照明関係確認事項

1:プログラム展開を基にした照明プランの提案
2:開催会場の既存照明位置・アイテム確認
3:演出時の必要照明の洗出し
4:照明設置位置と動線・投影角度等
5:シーン毎の照明レベル ステージ上・会場内
6:会場内既存設備と持ち込み機材の確認
7:照明コントローラー位置・機材スペース確保

照明機材も日進月歩で進化しています。
LED機材もダウンサイズされています。新薬発表会・アニバーサリー講演会・社員向けモチベーション会議等、様々な演出が必要な会では照明演出で印象が大きく変わります。

登壇者の照明は、スクリーンへライブ映像が出る時に、顔に影が出来ないよう調整が必要です。

製品のブランドカラーをステージ上の背景や看板装飾に染める際、紫色等は目で見た色と、カメラを通しライブ投影時スクリーンに投影した時の色では大きく異なる為、事前に主催者へライブで見る色か目で見る色のどちらをメインの色にするかの確認をします。

又、小規模な会場での講演会でも、低い天井高で如何にスクリーンにハレーションが起きないようにするか考えます。
会場によってはスクリーン前に既存の照明が設置されている場合もあり、その部分のみ会場の電球を緩め明かりが点かないようにお願いする事もあります。

狭いスペースの講演会場は前述記載の確認事項とは違うチェックをします。

1:照明調光卓のデッドスペース
2:天井サスライトの光が講演者・司会者の目に入らないか
3:照明スイッチの位置・数

会場よって照明の操作卓が2か所3か所に分かれている場合は、その分の照明スタッフが必要になる為、小さな会場でも照明の確認は必ず行います。
Web講演会でも事前にファカルティーの先生の配信参加場所の環境を確認し、ライブ映像に影が出来ないか、又、外光が講演時にどのように変化するかもチェックします。
以上

先週の日曜日はバレンタインの為広告や町のスーパーでも多種多様なチョコレートを見かけました。スイーツ好きな私は買う口実が出来たとひそかに喜んでいましたが・・

小学生時代アーモンドチョコレートを食べて感動したのを覚えています。チョコにアーモンドを一緒にすると誰が考えたのでしょうか?素晴らしい発見だと思っています。次第にアーモンドチョコから今度はチョコレートケーキへ。
学生時代お店が少なく横浜からトップスのチョコレートケーキを買いに赤坂まで買いに行ったのを覚えています。

仕事でオーストリア ウィーンに数回訪れた際にチョコレートケーキの王様と言われている、ホテルザッハまでザッハトルテを食べにいきました。1870年代にオープンしたホテルですが、カフェもハプスブルク時代の重厚な落ち着いた雰囲気で、ザッハトルテとオーストリアのカプチーノを楽しみました。濃厚なチョコレートに甘酸っぱいアプリコットジャムが挟まり、横に添えられた生クリームを付けて頂きます。

このザッハトルテはウィーンには2種類あります。

ホテルザッハとデーメル(日本ではデメル)です。この二つでオリジナルの商標と販売権を巡って7年間も裁判になったそうです。人を幸せにするチョコレートで揉めるのは辛いですね。
しかし最終的にはホテルザッハがオリジナルのザッハトルテそしてデーメルはエドゥアルドのザッハトルテとして両者で販売出来る事で決着がつきました。

今日のテーマは照明ですので、最後に照明ネタを
ホテルザッハのカフェが改装されましたが、何とそこの照明を担当した方が日本人照明デザイナーの伊藤恵さんです。
日本人がこの伝統あるオーストリアで活躍されているかと思うと嬉しく誇りに感じます。
今度はいつ行けるか分かりませんが、いつか又行きたい国の一つです。

次回は音響関係です。

金子 孝一