講演会参加受付・講演会場内の装飾は展示ブースに至るまで講演会のコンセプトに応じたデザインを提案し、小さい誘導看板から大型の装飾まで、製品・企業のデザインイメージの統一感を演出します。
講演会開催のチェックポイントの招待状編で記載させて頂きましたが、看板装飾デザインも、招待状のデザインと連動し、イメージの統一を図っています。
先生方が来場された際に、会場で最初に目につくのは誘導看板です。
開催会場によっては誘導看板のサイズ・形状も決められていることもある為、事前に会場へ確認し、装飾制作会社が図面を作成する前に規定を伝えることで作業工程をスムーズにします。
又最近は予算削減の為、リユースで装飾アイテムを使用するケースもありますので、その場合、素材・形状・保管期間・条件も確認します。
看板・装飾関係
1:デザインの方向性の確認
2:予算・必要設置箇所
3:記載内容(タイトル・ロゴ・社名・ブランドカラー等)のヒアリング
4:使用素材・形状・サイズの確認
5:デザイン案決定(主催者へは最低2~3種類のデザイン案提出)
6:看板・装飾図面(文字校正・ロゴ・社名等ブランドブックに応じているか)
7:決定図面から原寸大の文字の大きさ・見え方・色見 チップで確認
8:映像・照明・音響機器との設置位置バランス調整
9:搬入・設営・撤去(講演会途中で展示ブースの移動の場合・時間確認)スケジュール
現在、Web講演会でも講演者・司会者の着席場所後方に設置する、企業・製品のイメージバックパネルの制作も多くなっています。その際は発送・梱包・保管が簡単な素材・形状を選択し提案しています。
主催者が注力している講演会であると参加者へアピール出来るのが看板・装飾です。
新薬・記念講演会等では参加受付バックパネルだけではなく、会場迄の動線上の柱・階段・壁等を利用して製品のイメージを徹底的に浸透させる事もあります。しかし、開催場所として使用されるホテルなどのパブリックスペースは、参加者だけではなく一般の人も通る為、看板等は製品名や社名の表記を避け、「全国講演会」などのように抽象的な表現をします。
以上
コロナ禍で読書の時間も増えた方も多いと思います。
今は通販のお陰で本も届けてくれるので大変助かります。
読んでいると物語の内容に直接関係なくとも主人公のさりげない会話や描写の中で作家の色々な知識の豊富さに驚きます。
先日も主人公の会話に東京タワーに触れた話がありました。
仕事でザ・プリンスパークタワー東京をよく利用するので、私にとって東京タワーは見慣れた風景の一つです。
恥ずかしいながら私の東京タワーの知識は1958年12月23日が完成日、その日は上皇陛下の誕生日。後は高さ333mと言うくらいでした。
その本の会話にあったのは特別展望台の上の部分に使用されている鉄材の原料は、朝鮮戦争後にスクラップにされたアメリカ軍の戦車が使われているという事でした。
しかしそれを知ってから東京タワーの見方が少し変わった気がします。
今日は看板・装飾を取上げましたが、大型の装飾を会場内に設営する時は足場を組み、限られた時間で職人さんが軽々と高い所で仕事をする姿を見ますが、東京タワーも着工から1年半の異例のスピードで完成させましたが、高所の30センチほどの足場で仕事をされたのを想像すると本当に頭が下がる思いです。
今まで何気なく見ている風景を少し深堀するだけで、印象が変わります。
次回は最後の講演会本番当日です。
金子 孝一