東日本大震災から今年で10年。
その後も時々ニュース速報で日本全国地震のニュースをよく目にします。

世界でも日本は有数な自然災害多発国で国土の面積に対して地震・津波・台風・豪雨・豪雪・洪水・火山爆発等自然災害が起こる割合が他国と比べて格段に高く被害額も必然的に多くなっています。
国土技術センターの調べでは、日本の面積は世界の0.28%に関わらず全世界で起こったマグネチュード6以上の地震は日本が20.5%で、全世界の活火山の7%が日本にあります。
こんな小さな国なのに、日常生活で私達の危険は直ぐ身近にあるという自覚をしていない自分がいます。

作家 高嶋哲夫さんはクライシス小説の第一人者として有名で、ご自身が兵庫県在住で1995年の阪神・淡路大震災を経験され、震災後の姿や復興の過程を見てこられました。
高嶋さんは日本原子力研究所研究員を経て、1979年には日本原子力学会技術賞受賞される等の経緯から小説の内容もデータに基づいた説得力のある作品になっています。

そんな彼の作品は自然災害の恐ろしさや備えの大切さを私達に教えてくれます。
「M8」「首都感染」「TSUNAMI 津波」「東京大洪水」「富士山噴火」等多くの作品があります。
「M8」では2004年の作品ですが、東日本大震災をシミュレートする内容ですし、「首都感染」はコロナを予言している10年前の作品です。
私も当時夢中になって読みましたが、現在予言書として再び注目されているそうです。
2004年出版の「M8」を読んで直ぐに会社で防災対策グッズを購入しスタッフの机の下に置いてもらいましたが、東日本大震災では帰宅出来ないスタッフはグッズに入っていた銀シートを床に敷いて使っていたので準備して良かったと感じました。
会社の移転時にも、そんな経験があったので何かあった時に社内で和室を作りそこで休んで貰おうと考えたのもそんな経験からでした。

高嶋さんが昨年末に「「首都感染」後の日本」を出版されました。
今までの作品からも次に起こる予言的な題材に取り上げ私達に警告してきた中、この本にもある「次なる災害」とは何かを書かれています。
それは首都直下型地震と南海トラフ地震です。
これらが起きれば、死者はそれぞれ最大2万3千人、23万1千人。
概算で100兆円、200兆円以上の経済損失が生じると政府試算も出ています。

今までを振り返ると、何でこんな時にこんな事が同時に起きるのだろう?
少しでもタイミングがずれていれば良いのにとの実感をされた方は多いと思います。
先日インドを襲ったサイクロンが当てはまります。
コロナ感染者数が爆発的に増加する中でインド西部を襲ったサイクロンでは120名の死者を出す大惨事、すぐその一週間後には東部で再度サイクロン被害に。5万人が行き場をなくしました。

だからこそ今コロナ禍で私達にメッセージを送ってくれているのではないでしょうか。

考えてみれば日本列島は地球を覆っている十数枚のプレートの内4枚のプレートの衝突部にあります。
現在も日本列島のプレートは少しずつ動き、歪みをためています。それがいつか放出されるのも自然の摂理と言えます。

阪神・淡路大震災や東日本大震災も東京が外れています。
しかしコロナ禍で東京一極集中の弊害、怖さを思い知らされています。
この本では、もし司令塔となる東京が直下型地震に襲われたら、司令塔のない日本はどのような状態になるのか?現状を危惧し、その対策も含め政府は直ぐにでも対応しないと。
だからこそ今次なる危機に備え新しい日本の形を早急に考え実行しなくては手遅れになってしまう警告書です。

以前ブログで書きましたハインリッヒの法則ではありませんが、小さな現象の積み重ねを先送り、他人事と捉えていると必ず大きな代償を払うようになります。
すぐ出来る個人レベルでも備えなくてはいけない事、心構え等家にいる時、会社に行っている時は?どのように行動するかを家族内でしっかりと話し合いをしなくては思います。
今ベットサイドには運動靴やヘッドライト、緊急避難用バックを置いています。
勿論これを使わないで済めば一番良いと思いますが・・・

金子 孝一