前回のブログではシミュレーションについて書きました。
多くの場面をシミュレーションし事前準備を進める事の大切さを過去のプロジェクトから感じているからです。
準備段階で必要なバックアップ体制を整え当日のリハーサルに繋げていきます。
そしてリハーサルを色々な場面を想定し繰り返す事で、関わる全てのスタッフの方達がリスクを共有し万が一でも慌てず対応出来るように精度を上げます。

事前のシミュレーションを想定する原点は簡単な言葉で言い換えると「気づき」だと私は考えています。
よく会社の面接で仕事をする上で大切な事はどんな事ですか?と質問します。
答えは千差万別です。
しかし多くの答えは「顧客満足度を上げる事です」が多いような気がします。
決まってそのような答えの時は「ではどのようにしたら顧客の満足度を上げられますか?」との問いに対し様々な回答がありますが何か曖昧なような印象を受けます。

仕事だけではなくプライベートでも一番大切と感じるのは「気づき」だと思っています。
気づきがなければ正しい方向の理解が出来ず、自己満足で終わってしまい相手の想いとは離れた形になってしまいます。

言葉数少ない方達でも自身の理想は常にあります。
その理想を少ない打合せやコミュニケーションから如何に引き出すかが重要なカギになります。
つぶやく小さな一言が実は重要なキーワードだったりする時もありますので、打合せでも弊社では1名ではなく最低2名以上で出席し終了してから同僚と打合せ内容についてお互いにクライアントが意図している方向性の確認をします。
ちょっとした言葉の反応等顔や態度の変化を見逃さない事が重要と考えます。
その確認内容が「気づき」になっていきます。

繰り返すコミュニケーションが「気づき」に繋がり、相手の想いに近づけるサービス提供になっていくと考えています。

そして気づく事はやはり俯瞰で状況を見られないと出来ません。
気づける自分でいられるように心の余裕が常に必要と改めて思いました。

金子 孝一