まだまだ勉強不足で知らなかった言葉が新聞や本、ネットで見る事が多くあります。
特にマーケティング活動やIT関係では頻繁にあります。
読むと、なるほど今までも使っている手法の一つで、今はこう表現するのかと改めて思います。
前々回に書かせて頂いた「エコーチェンバー現象」「フィルターバブル」「サイバーカスケード」もその例です。
会話の中で色々新しい表現で知らない言葉が出ると、一回一回会話を止め意味を聞くのもテレワークが中心だと難しく遠慮がちになります。
今回のタイトル「コンプレックス広告」もその一つです。
外見のコンプレックスを刺激して商品を宣伝する広告を意味するそうです。
昔からそれらしい広告は色々ありましたが、今はそう表現するのですね。
サプリメントや化粧品等の分野で多く見られ、体型・体毛・肌などの外見を異性から否定され、商品を購入する事で解決するようなストーリーでイラストや動画をアップしているようです。
動画サイトでも多く見られ、コロナ禍で見る機会が増えています。
先日朝日新聞に、このような広告を制限しようと広告・記事配信システムを提供している会社が基準を厳しくした記事がありました。
会社はその為、売り上げが一時期半分ほどまで下がったとの事です。
企業としては勇気のある決断です。
当然経営には響きます。
しかし社員の方達も納得いかない商品の広告を利益の為だけに広げるお手伝いをするという事には矛盾を感じるのではないでしょうか?
そこで働いている社員の方も売上減少に不安になったかと思いますが、会社のミッションやビジョンが明確でブレなければ、共鳴し入社した人達だからこそ、その困難を一緒に乗り越え絆が生まれ、長く働いてもらえる土壌が出来て、強い組織、企業になっていくのだと思います。
今では、スタッフの人達が頑張り新規契約を増やし元の8割まで戻ってきているとの事です。
厳しくとも正しいと信じるミッション、ビジョンを持つ人たちの集団が正当な評価を手にする事が当たり前の時代になって欲しいと願います。
私たちも内容は違いますが、依頼を頂いても講演会開催日が重なっていたりするとスタッフで内容を検討し、お断りせざる負えない時があります。
お仕事の依頼を頂く時に私たちのパフォーマンスが全力で出し切れる状況か?
ご依頼頂く担当者の方の期待を裏切らない事が大切と考えています。
会社の経営を考えると、いつでもご依頼頂いた仕事をお引き受け出来る体制を取れるのが一番ですが、人材が全ての会社が人数合わせだけで受入れ態勢を整えるのは、私達が大切にしてきた事を失う事に繋がります。
但し難しいのは、ここで単に確実・安全策のみで対応すると、そこには個人や組織の成長がありません。
目標は「精一杯ジャンプして届くギリギリに設定する」との意識があります。
この意識でこれからも色々な選択に迫られ決断していくのだと思います。
今回新聞記事の「コンプレックス広告」を読んで、改めて不器用ですが、真っ直ぐに歩いていける企業、集団であり続けたいと考えています。
金子 孝一