スウェーデンでは「fika」と言われ甘い物(主に焼き菓子)
を食べながら一日に数回コーヒーを飲み気軽に同僚や友人、家族と話す時間を作る習慣があります。時間は15分から30分程度です。
スウェーデン語の「kaffi(コーヒー)」のkaとffiをひっくり返して、この言葉が生まれたとされます。スウェーデン人はほぼ全員、1日にフィーカの時間を数回とると言われるほど、同国に深く根付いた文化です。
2022年のスタートにはこのフィーカをお勧めしたいと思います。
今年も一昨年、昨年と同様コロナ中心の報道で始まりました。弊社も感染対策からテレワーク中心に再び切り替えました。
そのような状況下で一番心配なのが、コミュニケーション不足による情報の共有化が出来にくい状態になる事です。一人自宅等で仕事をしていると方向性に間違いがないのか等小さな事でも心配な部分が出てくる事もしばしばあると思います。そんな問題解決の為に設定したオンラインミーティングがあります。しかし決められた時間内でテーマが決まっての話ですから雑談は出来る雰囲気がありません。
だからこそ精神的にも肉体的にも一日の中で定期的に少人数でフィーカの時間を設けオンラインでも気軽にお茶をしながら話す機会を設けると又新たな発見が出来、再開後の集中度が変わってくるのではないでしょうか?
無駄な時間と思われがちですが、少し息抜きが出来る事で周囲との円滑な関係作りに役に立ち、結局生産性を上げる事に繋がると思います。
ちなみにスウェーデンの時間当たり労働生産性は1970年から2019年までのデータ(公益財団法人 日本生産性本部)の生産性変遷の表をみるとずっと世界の中でベスト10に入っています。ちなみに日本は20位前後です。
フィーカの時間を一日の中で数回設けていても集中とリラックスをバランスよく身に着ける事で生産性を上げているのではないでしょか。
一回のフィーカの時間は15分から30分位です。
好みのカップやお皿に焼菓子を添えて気楽にフィーカの時間を楽しむ。オンラインでも雑談しながら色々情報交換をする。その時テーマは設けずあくまでフリートークです。
そんな習慣が弊社でも出来ればと思っています。
金子 孝一