コロナの影響で2020年から社内では気楽な会話や食事等出来なくなり2年以上が過ぎています。

テレワークが進み私達の会社もコロナ感染予防対策から自宅で出来る仕事は出社を避け、全体会議やプロジェクト毎のオンライン会議では決めたテーマを時間内で終了するよう効率が優先されます。

色々な人達との自由闊達な会話からは刺激や興味が生まれ、新たに調べ視野を広げる機会が生まれるのに今では極端に少なくなりました。

逆に無駄話は今では「悪い事」の印象すらあります。

このような状況が続くと人間の成長に大きな影響をもたらすのではと危機感すら覚えます。

自分一人の世界では、以前にもブログで書きましたがエコーチェンバー現象のように興味の対象が非常に狭くなります。

そんな事を感じていましたが、年末に読んだ本「妄想する頭 思考する手」の著者暦本純一氏 スマートスキン開発者(ピンチング 画面の上で二本の指を広げたり狭めたりする事により写真やテキストの画面を拡大・縮小が出来る技術)を読むと彼の研究室で開催しているインプット会議に共感しました。

内容は研究室のスタッフ各人が「みんなが知らなさそうな面白いものを持ってきて紹介する」会議だそうです。目的はとにかくインプットを増やす事。

大事なのは「みんなが知らなそうな話」と「何故それが面白かったか」が言える事。

それを共有することで皆の既知が大きく広がる。

新しいアイデアを生むためには「既知×既知」が必要としても、一人の人間では「既知」の個数や幅に限界がある。それなら集団で「未知」の情報をインプットし合って「既知」の引き出しを広げておけば、考えの幅は広がると書かれていました。

私もこの本を読み、現状の情報・興味の対象があまりに自分だけの傾向にある事に危機感を持っていましたので弊社でも4月から定期的に開催する事にしました。

今からどんな内容で皆が発表するのか楽しみです。

しかし一回目の発表は私からなので、さて何を発表しようか?思案にくれています。

金子 孝一