NHKで放送される「こころ旅」では役者の火野正平さんが視聴者から思い出の場所のお手紙をもらい、その場所を自転車で訪れ、どのような思い出があったかを紹介する番組です。
番組を見ていると人それぞれ本当に色々な人生があり、思い出を時には励みに一日一日を一生懸命生きているのだと感じます。
視聴者の皆さんの代わりに火野さんが訪れますが、それこそ何十年過ぎていても手紙にある風景と変わらずにある場所もあります。
しかし今ロシアのウクライナ侵攻の映像を見ると、この一か月間で日常が奪われ、そこに住む人々の大切な場所が破壊されています。
そのような映像を見るとウクライナの人々は日常だけではなく思い出の場所まで奪われ、後に戻ったとしても過去の記憶とは全く違った場所になってしまうと思うと悲しみで一杯になります。
今ロシアのプーチン大統領は核の使用の可能性まで言及し世界の脅威となっています。
以前読んだ高嶋哲夫氏の「日本核武装」では世界で唯一の被爆国日本の広島、長崎に落とされた核爆弾のタイプがそれぞれ違う事を読むまで恥ずかしながら知りませんでした。
本には核爆弾には2種類あり、核分裂爆弾と核融合爆弾です。
核分裂爆弾はウラン235を使用するウラン型とプルトニウム239を使うプルトニウム型があります。
ウラン型は広島、プルトニウム型は長崎に投下されました。
核融合爆弾は水素爆弾とも言われ破壊力は遥かに大きいがその分製造は難しいと書いてありました。
大きさに関わらず核を使用する事で未来を奪う事を誰でも想像出来ます。
スウェーデンに留学時代政治亡命者の方達と同じ教室で学びました。
その時彼らから聞いた独裁政権の中での日常をウクライナの悲惨な映像を見て思い出しました。今ウクライナだけではなくシリア難民、ミャンマー問題、アフガニスタン等世界中多くの問題が何の罪もない子供達も巻き込んでいる状況を見ていると心が痛みます。
私達は何故生まれてきたのか?私達は人を憎む為に生まれてきたのではなく、愛する為に生まれてきたのに・・・
今は一日も早くロシアの侵略が止まりウクライナの人達の日常が戻る事を願うばかりです。
金子 孝一